前ページまでは、プラグインでGuitarRigを使ってきました。ただ、このソフトウェアを持ってないと試せないじゃないか! 別のエフェクターの音も聞きたい! という声もあろうかと思い、別のエフェクターも試してみました。 ここで使用したのは、ローランド/BOSSブランドの「VF-1」(リンク先はローランドの製品情報)というマルチエフェクターです。 VF-1はすでに生産が終了していますが、同社のCOSMという技術が使われており、最近の同社のエフェクターでも同じような効果が得られると思います(さらにいえば、よりよい効果が得られると思います。さすがに進化していると思われますので)。 VF-1にはアコースティックギターのシミュレーターのアルゴリズムがあるので、それを利用してみました。パラメーターの「SFX」で「SELECT」から選択できます。 そのほかのパラメーターは「TOP」「BODY」ともに最大の100にしてみました。極端なセッティング、ということで、どうかと思いましたが、これはこれで、ということで。 ハードウェアのエフェクターをプラグイン感覚で使うハードウェアをDAWソフトで使うとなると、「けっこうめんどくさい」と思う方もおられると思いますが、最近のDAWソフトにはハードウェアをプラグインのように使えるという機能が用意されています。 今回使用したSONAR 7 Producer Editionでは「外部インサートエフェクト」という機能になります。センド用のポートとリターン用のポートを指定するだけで簡単に利用できます。ルーティングで迷うことがないので、かなり有用度が高いです。リアルタイムで音を確認できるので、まさにプラグイン感覚です。 注意が必要なのは、オーディオインターフェイスの出力が2ポート以上必要になることでしょうか。 今回のテストでは、オーディオインターフェイスに、Native InstrumentsのKORE Controllerを使用しました。このオーディオインターフェイスは、ライン出力とヘッドフォン出力が個別のオーディオ出力ポートとしてDAWソフトから認識されます(当然、ASIO対応です)。 SONAR側ではマスター出力をヘッドフォン出力に設定。その後、「外部インサートエフェクト」のセンド・リターンにライン出力・入力を指定しました(下の画像はクリックで拡大画像表示)。 上記設定でモニタリングは簡単にできるのですが、最終的なミックスの際には「外部インサート」のエフェクト音をファイル化しておくほうがなにかと便利だと思われます。 VF-1のサンプル試聴比較ができるように、前ページまでのサンプルとともに掲載しておきましょう。 ●ストローク Middleストローク - Middle E-Acoustic Simulator ●ストローク Frontストローク - Front E-Acoustic Simulator ●アルペジオ●カッティング●カッティングその2●ボサノバ風フレーズ●パワーコード●オクターブ奏法結果は?エフェクトの傾向としては、GuitarRig 2と方向的には近いけれども、ちょっとラインくささが強い、っていう感じでしょうか? ものによっては、ラインに近い、という印象です。多少こもり気味に感じるのもマイナス要素でしょうか。機種そのものがちょっと古すぎましたかね。 DA/AD処理が余計に入っているぶん、公平には判断できないところもあるのですが、これはこれで、いい味が出ているという判断もできそうです。 これも好みかなあ、という感じですが。いかがでしょう?
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